2010年 04月 05日
島本理生は毎回かかさず読んでいる作家のひとり。 約一年ぶりの新作はいわくありげな大家さんがいる古い建物の下宿物語。 北海道から出てきた大和くん、物書きの椿さん、大きな身体の鯨ちゃん、大家さんの綿貫さん 綿貫さんの内縁の夫の晴雨さん。どの人をとっても一筋縄ではいかない人たち。自身の今まで書いた作品の要素を全部取り込んでみよう書いた作品だそうだが、内容を盛り込み過ぎていささか深みに欠ける気がした。 純粋で鈍感な大和くんが徐々に大人の世界に入っていく感じや、コンプレックスに悩み過ぎて愛されてることに気付かない鯨ちゃんの話はとても瑞々しくて共感好感が持てる。 あとは設定が複雑過ぎて入り込めない。 こちらの方が核の話なので、とくに何人も入り交じった下宿物語にせずに、これだけでじっくり書いたら良かったのになぁと少し残念。
by bookswandervogel
| 2010-04-05 23:58
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