2010年 04月 09日
いったいなにが言いたいのだろう?掴みどころはどこなんだ?と思いながらもページを繰る手は止まらず、いつの間にか読まされてしまう。 『〜の女』とあたかもなんかすごいキャラクターを持った濃い女がそれぞれ出て来そうなタイトルが付けられているが、どの彼女もいつしか出会ったことさえ忘れそうな、けれど確かに自分の人生に何らかの形で関わった、そんな11人の女たち。 輪郭さえもぼんやりするような女たちとのたわいもない思い出...誰にも経験があるように、普段は完全に忘れていて、ふとした瞬間に脳裏を横切るような思い出を、吉田修一はそこだけしっかり切り取って輪郭をつくって魅せる。 「まるで出会わなかったような出会いだったからこそ、何年も経ってから とつぜん懐かしく思い出すこともあるのだ。」
by bookswandervogel
| 2010-04-09 23:26
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