2010年 07月 07日
穂村さんの本は、読んでしまえばやはり どこを切っても穂村弘であるのだけれど、実はテーマがきっちりしていて 本の作り方がとてもまじめだ。 今回は「町には、偶然生まれては消えてゆく無数の詩が溢れている。不合理でナンセンスで真剣で可笑しい、天使的な言葉たちについての考察」とコピーがついている。 変な言葉に対して非常に敏感に反応し、それを採集。 反応→採集までは、誰でも出来るかも知れない。(しないか、採集。) けれどそれを絶妙なリズム感のある文章でこんなに魅力的に紹介するのは、穂村氏の才能を持ってでしかできない。 誰もしてないことをこの人はしているなぁといつも思う。 その証拠に、この本の面白さを人に伝えようとして、この中の「変な言葉」を引用して紹介しようとしても、ちっとも面白くならない。穂村弘の面白さはまず伝えにくいのだ。「読んでみて。」と言うしかない。 この本の中では、キリンの存在の不思議さや キュリー夫人が椅子を着て寝ていたことや バナナの「あれ」(バナナについてるひも状のもの)について語っています。 ほらあ 説明してもちっとも面白く聴こえない。
by bookswandervogel
| 2010-07-07 00:55
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