2010年 09月 12日
久保寺健彦つづきでもう一冊。 今回は学校をドロップアウトした恭平と、喧嘩で天下統一を狙う一匹狼の達夫が出合うところから始まる。 ハチャメチャな喧嘩っぷりとあっけらかんとした性描写とキャラがたちまくった登場人物は、久保寺作品ならでは。そしてどちらかというと世間で言うマイノリティが主人公なのはこの作品も同じ。 けれど主人公の弱い部分を肯定せず、ある種冷めた視線で見つめているところが毎度共感できるところかも知れない。 学生の頃は、難解で陰鬱としててどこか斜に構えたような作品を好んで読んでいた気がするけれど、この年になって、直球でドタバタ青春活劇で読み終わっても何も残らない(失礼。)、「あー面白かった。ぱたん。」と閉じるような本を好ましく思うというのは不思議だなぁ。 前述の『みなさん、さようなら』は最近文庫になりました。 久保寺作品、初文庫化です。めでたい。
by bookswandervogel
| 2010-09-12 10:54
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