BOOKS WANDERVOGEL

bookwangel.exblog.jp
ブログトップ
2013年 07月 02日

「ネオンと道具箱」

b0145178_23165930.jpg

長い間お休みさせていただきました。
そしてなんの前触れもなく、唐突に再開しましたが、ずっと元気にしています。
最近転職しました。相変わらず本がたくさん並ぶ職場ですが、見渡す限り英語だらけで戸惑っております。

スクラップブックの制作を30年以上続けている大竹伸朗さん。
続けているのではなく止められないらしい。とても大竹さんらしい。
『自分にとって何より大切なこと、それは単純につくりたいという気持ちが
自分の中で起きるかどうか、それに尽きる。』
意思や目的、義務感や努力、仕事といった事柄には全く程遠い。
ジワリと時にトロリと湧いてくる熱のような感覚。
とりとめのない、他愛のない出来事の中に、その熱がアッツイままじんじん隠されている文章が私はとても好きだ。

『「芸術」を意識することにどれだけの意味があるのだろう。
人は「芸術」を見たいのではなく、単純に自分と同じ人間が同じ時間の中で作った、
見たことのないとんでもないモノを見たいのではないか。』

彼の作品を見て「なんじゃこりゃ!?」と真っ先に思う感覚は間違っていなかったんだと確信した。
何かを見たい聞きたい触りたい体験したいという自分の中の衝動に驚き、
楽しいからやり続けることには絶対何かあるという確信を持ち、
目的のないモノはなんとなく苦手で、なんの役にも立たないと知りつつも毎日見る「夢」が変で面白いという理由から何年も夢日記をつけている。

役にたたないことほど面白いと言う大竹さんの文章はとても面白い。
毎日続けるとか、ライフワークにするだとかはなくノーコンセプトで好奇心の赴くまま
一万千八百十八ページもスクラップしてしまった人の言葉を、どこか無性に信じてしまう。
[PR]

by bookswandervogel | 2013-07-02 00:19


<< 「ここは退屈迎えに来て」      「曾根崎心中」 >>