BOOKS WANDERVOGEL

bookwangel.exblog.jp
ブログトップ
2009年 10月 31日

「キャンセルされた街の案内」

b0145178_114234.jpg
エアメールを本にしたような作り。
装丁はさすがの新潮社装丁室。遊び心はあっても、真面目で丁寧な仕事。
旅エッセイかな?と思いきや、1998年から2008年の10年間に各紙に書いた短編を集めたものでした。

『最後の息子』が1997年だから、デビューから10年の間に少しづつ書いた短編は 後に出した小説のエッセンスを少しづつ含んでいるかのよう。
とくに長崎弁の小説はいいなぁ。著者本人が長崎出身であるから力の抜け加減がいいし、九州の言葉は何故か心をぎゅっと持ってかれる。

『24Pieces』という超短編が面白い。
24の短い段落からできているのだけれど物語の核をちゃんと確立していながら、雰囲気もたっぷり。
巧いなぁ・・と唸らせる。
自分の記憶の断片さえもシンクロしてきて、何かを思い出せそうなんだけど・・・。
[PR]

by bookswandervogel | 2009-10-31 01:54


<< 「どうして書くの?」      「ばかもの」 >>