2008年 09月 26日
とても変った小説だった。 登場人物がすべて実在し、しかも実名で出てくる。 主人公の北村太郎、鮎川信夫 そして酔いどれ詩人 として有名な田村隆一。 現代の詩人として記憶に新しい人達だけに、「よく書けたなぁ」と思ってしまった。 まるで見ているかのような 生々しい情景。 ねじめさんは覚悟して書いたのだ。自分達の時代を、そして自分の周りに居た愛すべき仲間たちを描くことを。 実際 念入りに取材をし、家族の気持ちを考え、登場する人物に書くたびゲラを読んでもらって・・。 その真摯な努力があったからこそ、この小説の迫力があるのだ。 「簡単に自由自由、というけど、自由に生きるってことは、こんなに大変なことなのか、 っていうことがこの小説の中で一番書きたかったこと。」 詩と死に常に寄り添い、53歳で自由を手にした 男の人生。 モノをほしがる物欲、のほかに ココロをほしがる心欲、まで持っているから ヒトは怪物、なのだ ー 「すてきな人生」 北村太郎
by bookswandervogel
| 2008-09-26 23:45
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