2008年 11月 13日
「でも今、僕はなにがなんだかわからない。なんでもいいような気がしちゃってる。 ふわふわ浮いてて、別に関係ないやって感じになっちゃってる。」 修羅場をむかえている主人公。場面は確かにこの上ない修羅場であり、自分のした事を素直に詫び、相手になるべく誠実な態度をとろうとしている・・けれど 頭の中はこんなふう。 日常のなんでもない場面を切り取った短編集。きれいに「オチ」のついたものより、読み終わったあとに「? それで?」と訳のわからなさを感じた作品の方が ゆっくりと後味が濃くなっていくのは何故だろう。 あとがきに「あたりまえの日常を営んでいるそのすぐそばに、奇異なものが存在することがあります。そういうものが、私はやけに気になります。」とある。 気になります、わたしも。想像とか妄想とか夢見がちとか 自分だけじゃないかも、とこの短編を読んで あとがきを読んで、ほっとした。
by bookswandervogel
| 2008-11-13 00:31
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